多様化しつつあるサイドカバーの役割
バイクのシート下や車体の横、車種によってはタンクの下部に設置されているサイドカバーは、内側に装備されている各種の部品を走行時に路面から受けるショックや風雨等、洗車時の水からプロテクトする目的で設置されています。
バイクの車種によっても異なりますが、一般的にサイドカバーの内側には、水濡れに弱点を持つバッテリーなどの電気関係パーツやエアクリーナーボックスなどが置かれます。
もし、サイドカバーが装備されていないとすれば、水濡れにウィークポイントを持つそれらのパーツの寿命を大きく縮め、場合によっては故障の原因ともなります。
元々、比較的バイクの見栄えに大きく影響を与えるパーツである為、形状やカラー、ロゴなどに各メーカーのデザイナーの腕の見せ所でもあります。
最近は、ライダーによってサイドカバーを付けないケースや好みに色を塗ってロゴを貼ったりするカスタマイズを施したバイクも良く見かけます。
その他にも、元々サイドカバーの内側に荷物が保管できるように空間があるタイプのモノもあり、サイドカバーの持つ役割や効果は多様化しつつあります。
愛車のサイドカバーのカスタマイズ
ライダーがサイドカバーをカスタマイズする主流とされるのは、愛車のデザイン性を高め、よりカッコよくするためのペインティングです。
サイドカバーをペインティングするに当たっては、特殊な工具や広い作業スペースが不要であるため、比較的チャレンジする際のハードルの低いカスタマイズです。
好みのペインティングでオリジナリティ溢れるデザインやイラストを描いたり、カッコいいロゴパーツを貼り付ければ個性的なバイクに仕上がります。
また、多くのバイクショップでは、車種によって異なるのですが、1万円程度でサイドカバーのペインティングが可能ですので、自分で施すことが不安であれば、専門家に依頼した方が良いでしょう。
近年登場してきた、珍しいタイプのカスタマイズに、カバーの内側に積載工具を収納するのみならず、アンテナ別体型ETC車載器を備え付ける事が可能なタイプも増えてきました。
サイドカバーにもメンテナンスが必要
サイドカバーに汚れがついた時などにクリーニングするに当たっては、予めカバー表面に付着した泥やごみ、埃をザッと落としたあと、クリーニングをします。
この時は多めの水で洗車するとキズがつきにくく泥や汚れが落ちやすいです。
もし、サイドカバーにヒビや欠けを見つけたら、デザインの問題だけでなく内側に装備されたパーツの保護のため、新しいモノに交換するのがベストです。
サイドカバーの付け替えは、固定するボルトを外せば比較的簡単に外せますので、交換作業に多くの時間は不要です。
サイドカバーは愛車のイメージに与える影響が大きいですので、オリジナルなカバーにカスタマイズすれば、愛情も一層深まるに違いありません。