日頃のメンテナンス方法
オーバーパンツは、秋から冬にかけて防寒目的で着用するバイクウェアです。
寒くなりはじめる季節には、バイクショップの店頭にも防寒用具が多く取り扱われますが、その中にグローブとともにオーバーパンツが販売されている様子をよく見かけます。
オーバーパンツは普通のズボンの上に履く二重のパンツのことですが、防寒性能だけでなく耐久性にも優れているので、転倒や接触をしたときに自分の身を守ることも可能です。
オーバーパンツとして販売されているものは大きく革製とナイロン製とに分類することができ、価格や機能が異なります。
安価に購入することができて便利なのがナイロン製ですが、革製のものに比べて耐久力に落ちるのが欠点です。
逆に革製品は丈夫で見栄えがよいのですが、価格が高くまたメンテナンスが非常に面倒という特徴を持っています。
それと革製は防寒性能が高い反面で通気性が悪く、それほど寒くない季節ではかえって蒸れて熱くなってしまうということもあります。
一概にどちらがよいということはなく、それぞれの長所と短所があるので、上手に使い分けをしていきたいところです。
初心者ライダーが初めて購入をするなら、断然おすすめなのはメンテナンスに手間がかからないナイロン製の方です。
ナイロン製のオーバーパンツは適度に通気性があり、ほとんどが丸洗い可能となっているので、洗濯ネットに入れて弱く洗濯をして、陰干しをして使うようにしていけば長く使用をしていくことが可能です。
バイク乗車時に着用すると意外に汚れが付きやすくなるので、使用したあとは丁寧に絞った布巾でぬぐってあげるようにしましょう。
革製のオーバーパンツは非常に水に弱く、湿気がついたまま放置してしまうとカビの原因になってしまいます。
ですので雨などで濡れたらできるだけ早めに水分を拭き取り、表面に専用クリームで油分を補ってあげてください。
オーバーパンツの洗濯方法
オーバーパンツの洗濯は、まず製品に付属しているラベルから丸洗いが可能かどうかチェックしましょう。
ナイロンパンツの場合、薄手のものならそのまま洗うことができると思いますが、内部が二重構造になっていたり、プロテクターがついていたりする時には一旦分解をしてから手入れをすることになります。
プロテクター付きのものは、膝やスネなどにプラスチックの板が入っているので、そちらを取り出したら軽く水洗をしておきます。
オーバーパンツは丈が長いので大変かさばりやすく他の洗濯物と一緒に洗濯をすることが難しい場合があります。
その場合は大きめのネットを用意するとともに、コインランドリーなど大きめの洗濯機のある場所でできるだけ緩やかに洗うようにしていきましょう。
乾いたあとに仕上げとして撥水スプレーをかけておくと、より機能が高まります。