バイク用ブーツのお手入れ

運転

日頃のメンテナンス方法

バイクに乗るときに便利なのがバイクブーツですが、丈夫なように見えて意外に取扱には苦労をすることが多いです。

まずバイクブーツと普通の靴の違いから説明をしていくと、普通のブーツと比較してバイクブーツは全体的に耐久力に優れており、MT車の運転がしやすいように靴底がフラットで硬い素材で作られています。
ギアを変えるときに引掛らないようにヒモが絡みにくい構造をしているものなどもあり、基本的には普通の歩行用としては使用をしないことがおすすめされています。

バイクブーツとして販売されている製品は大きく合皮製と本革製とがあり、手入れの仕方も素材によって異なるものです。

まず本革製のバイクブーツですが、他の革製品同様に水と乾燥に弱いという特徴があります。
そのため雨の日に着用をすると水が表面にしみこみ、生地のヘタリを起こす原因になってしまうのです。

濡れたまま放置をしているとカビが発生して嫌な臭いになってしまいますので、まずは水濡れは素早く丁寧に拭き取って、早めに乾燥をさせていきましょう。
逆に夏場など直射日光のあたるところで使用をすると、表面が乾燥しすぎてひび割れを起こし、ガサガサに割れた状態になってしまいます。

本革製のブーツは価格もかなり高いのでこまめに汚れを取り除き、油分を補うクリームで磨いていくようにすると長く履き続けることができます。

一方の合皮製ですが、こちらは耐久力もあり、水濡れや汚れに強いという特徴があります。
しかし濡れたまま放置をしておくと生地を傷める原因になるので、こちらもできるだけ早めに泥や水ハネの汚れを布巾で取り除き、風通しのよい場所で保管をするようにしましょう。

洗濯方法

本革製も合皮製も、専用のシューズメンテナンス用のグッズを先に1セット用意しておくと手入れに便利です。
ブーツメンテナンスセットとしては、小型の靴用ブラシや撥水スプレー、艶出し用のワックス(オイル)といったものがあります。
また、素材ごとに汚れを落とすクリーナーもバイクショップやシューズショップで取り扱っているので、丸洗いできないブーツを購入した場合はそちらを用意しておくと便利です。

手順としてはまず最初に濡れ布巾などを使って泥のついた部分を拭き取ったあと、乾拭きで水滴を全体から取り除きます。
靴が濡れていない場合は専用のブラシで砂ぼこりを全体的に取り除き、固く絞った雑巾やウェットティッシュで汚れがある部分を拭いていきましょう。

完全に汚れがとれたら撥水スプレーを全体にむらなくふきつけるようにし、そのまま乾燥するまで待ちます。
靴の中も汚れて臭くなりがちなので、ウェットクロスもしくは中性洗剤を使って汚れを拭き取るようにしてください。

消臭スプレーを使う場合は、完全に乾燥した状態のときに行った方が効果が高くなります。