外装のメンテナンス方法
バイクに乗車するときに着用を義務付けられているヘルメットですが、何度も使用しているうちに汚れが蓄積されていってしまいます。
そのため定期的に汚れを落とし、本来の防御作用が備わっているかどうかを調べなくてはいけません。
ちなみにバイク用ヘルメットとして販売されている製品の寿命は3年とされており、使用頻度が低い場合であっても5年ごとに買い替えをするのがよいと言われます。
使用期間中に一度でも強い衝撃を受けたヘルメットは、見た目に変化がないように見えても内部の安全性能は大幅に減退していますので、早めに交換をした方がよいでしょう。
ヘルメットに寿命がある理由は、内部に使用されている弛緩剤である発泡スチロールです。
発泡スチロールは日光に含まれる紫外線や、高温多湿の環境におかれることで耐久性が著しく衰える性質を持っているので、汗をかきやすい頭部で使用をしているとどうしても劣化が進みやすくなります。
ヘルメットの手入れとしてはまずこまめに表面についた汚れをとっていきます。
バイクヘルメットは着用中だけでなく移動中に細かいキズがつくことが多く、ハンドル部分にかけたりメットホルダーにぶら下げたりするときに金属とぶつかっているものです。
そうした細かいキズの中には汚れが入り込みやすく、乱暴な使い方をしているとたちまち表面がガサガサと毛羽立ったような傷まみれの様子になってしまいます。
また走行中に羽虫が付着することもあるので、体液が定着しないように表面のゴミを取り除くようにします。
できるだけこまめにヘルメット表面を清潔な布巾でぬぐうとともに、バイクショップなどで購入できるクリーナーで艶出しをしていくようにしましょう。
ヘルメットの外装でもう一つ大切なのがシールド部分です。
シールドを閉めた状態で走行すると視界が遮られるので、丁寧に拭いてあげるようにすることが安全対策になります。
シールドは紫外線を防ぐために黒っぽい色をしているのでパッと見汚れがないように見えてもホコリなどが付着しているので、ウェットティッシュや固く絞った布巾で表面を拭いてあげてください。
仕上げに撥水効果のあるスプレーもしくはクリームを塗布することで、雨天時の視界確保にもつながります。
内装のお手入れ方法
内装部分の手入れですが、まず分解できる部分は外して手入れをするようにします。
着脱可能なヘルメットでは、顔周りのクッションを取り外すことができるので、そちらをぬるま湯を使って洗濯していきましょう。
専用の洗剤も市販されているので、そちらを表面につけてざっとシャンプーをして、乾いた布巾で水気を切ったら陰干しをし、完全に乾燥させてから元通りにつけなおします。
取り外すことができない内部も、固く絞った布巾で拭いてあげることで汗汚れの定着を防げます。