クラッチの仕組みを知ると、遊びの調節をしやすくなる
バイクにはクラッチがありますが、適度な遊びを設けておくと、より運転しやすくなります。
ちょうど良い遊びに調節するには、クラッチの仕組みについて知っておく必要があります。
クラッチを踏むと、アクセルを入れてもタイヤが回転せず前に進みません。
これはクラッチを踏むことでワイヤーによってエンジンの動力と切り離されるためです。
これはいわゆるワイヤー式という仕組みで、多くのバイクに採用されているクラッチの機構です。
また、油圧式と呼ばれる仕組みになっているクラッチもあります。
油圧式のクラッチは油圧が発生するようになっており、これによってエンジンの動力とつながるディスクと切り離されるようになっています。
こうした仕組みはバイク初心者にはわかりにくく、最初は馴染みにくいかもしれません。
ただ、少しずつ理解できるようになると、遊びを調節するときにも役立ちます。
ワイヤー式のクラッチを調節する手順
ワイヤー式のクラッチを調節するときは、まずクラッチのレバーにあるナットを緩める必要がありめす。
手で緩められる場合もありますが、場合によっては固いこともあるため、その場合は工具なども活用すると良いでしょう。
次にアジャスターを回しながら、クラッチの遊びを調節します。
しっくりくる程度に遊びを合わせたら、そこで止めます。
そしてナットをもう1度締め直します。
このとき、きちんと締めておかないとトラブルになることがあるため、締め終わった後に確認するようにしましょう。
これで作業は完了です。
仕組みを理解しておけば、比較的スムーズに作業できるはずです。
油圧式のクラッチを調節する手順
クラッチのもうひとつの種類である油圧式のクラッチを調節するときは、実は何もする必要がありません。
自動で調節が行われます。
これを知らないと心配になってしまうかもしれませんが、きちんとクラッチの種類を知っておくと、何も気にしなくて良いはずです。
ただ、油圧式のクラッチの場合、ときどきメンテナンスとしてフルードと呼ばれるものを交換する必要があります。
フルードは少しずつ色が変わって茶色くなってしまうため、ときどき色を確認しておきましょう。
変色が進んでしまうと悪い状態のままクラッチを酷使することになるため、定期的なチェックは大切です。
もしクラッチのことで何か気になることが出てきたら、バイクショップで相談するのをおすすめします。
クラッチがワイヤー式のバイクは自分で調整をすることもできますが、曖昧な知識と不慣れな技術で作業すると、場合によっては逆にバイクの調子が悪くなってしまうこともあります。
以上のことに気をつけて、クラッチを良い状態に保ちましょう。