TONEの特徴について
TONEは「トネ」と発音する工具メーカーで、東京都荒川区に本社を置き、自動車やバイクの整備に使われるツールをメインとして製造しています。
このTONEというのは、利根川から取られています。
TONEブランドの工具はホームセンターやバイクショップなどでも販売されていて、デザインも質も高いツールとして人気があります。
最近では鈴鹿8耐久レースなどでTONEブランドのツールを使用するチームがいるなど、プロにも愛用されるツールとして知られています。
幅広い工具を開発、製造しているのが特徴で、自動車整備用だけに留まらず、鉄骨の建物用の部品や宇宙開発に欠かせない精度の高いパーツ、船舶用部品などの製造もしています。
こうした総合的なツール製造をしているため、大きなアイテムからかなり細かいパーツまで、同じように精度を高められるのが強みとなっています。
また、工具というと鉄製がほとんどですが、TONEはチタンやステンレスといった金属を積極的に使ったり、プラスチックを部分的に使用するなど作業者が使いやすい工夫をしています。
素材の選択について高い技術と発想力を見せてくれるのが特徴で、他の工具メーカーと異なる使い勝手や見た目に注目できます。
TONEが人気の理由とは
TONEは精度が高いだけでなく、実際の作業を意識した使いやすい構造を製品に取り込んでいるのが人気の理由です。
たとえば、スパナの先端部分に特殊な精密パーツをはめこむことによって、抜き差しをしなくてもボルトを回し続けられるようにしています。
また、トルクレンチには通常のスパナの他にメガネレンチなどの先端工具を自由に交換できる仕組みを設けるなどして、現場での使いやすさを重視した工具を開発しています。
もう一つのポイントは、耐久性が非常に高いことにあります。
TONEは鉄道関連の工具も製造するなど、かなりハードな環境で使用される製品を強みとしています。
こうした経験を生かして、ずっと使い続けられる堅牢な工具を提供しているのです。
TONEの歴史について
TONEの始まりは、1925年に前田軍治商店としてスタートしたところにあります。
大阪市に工場と本社を持ち、金属加工を幅広いニーズに合わせて行っていました。
1941年になると、正式にTONEというブランド名を商標として使い始めます。
バイク用の工具だけでなく、工作機械などの大型機械を始め船舶などのパーツや整備用工具なども作っていました。
その後、2013年には会社名自体もTONE株式会社とします。
2024年3月、今までずっと大阪に本社を置いていましたが、東京都に移転して新しいスタートを切ることになりました。