ボルトオンターボとは
バイクが好きで好きで、バイクの走りをとことん追求しているライダーなら、一度は検討するのがボルトオンターボです。
ボルトオンターボというのはターボがついていないエンジンにターボ(正式にはターボチャージャー・過給器のこと)を後付することを言います。
バイクにターボを後付すると、バイクの排気量以上の空気をエンジンに送ることができるので、パワーアップさせて大きなパワーを生み出すことが可能になります。
ターボを取り付けることによってトルクも上がるので、排気音が小さくなるのもボルトオンターボのメリットのひとつです。
バイクのパワーを増すにはぴったりのボルトオンターボとはいえ、燃費が下がってしまう、あるいはパーツの劣化が早く進むといったデメリットもないわけではありませんので、本当にターボを取り付けたいのかどうか、よく考えた上で決めるようにしたいものです。
気になる車検
ボルトオンターボで気になるのは、車検の問題だと思います。
たとえ標準装備ではなくても、「車検対応」と明記されているターボであれば、車検でも問題になることはありません。
ただし、排ガス検査で引っかかることは十分あり得ますので、こまめなメンテナンスは欠かさないようにしたいものです。
市販されているターボキットというのは、アイドリングの一酸化炭素濃度が基準値を超えないように設定してあるのですが、エアクリーナーが詰まっていたり点火の状態が悪かったりすると、基準値を超えてしまうことがあります。
ターボを取り付ける前に、オイルおよびオイル潤滑系統の整備をよく行っておくことによっても、車検に通りやすくなります。
便利なターボキット
市販されているボルトオンターボは、フレームや部品加工をしなくてもそのまま装着するようにできていますので、自分で取り付けることも可能です。
とはいってもバイクの車種によっては取り付けがうまくできないこともありますので、専門業者に依頼する方が無難かもしれません。
ミラノショーで2016年に発表された、AlterEgo-Hardware社のボルトオンターボ・キット「Impulse Drum Charger」は、タービン・コンプレッサーが存在しない画期的なボルトオンターボとして注目を浴びました。
メーカーが発表している実験結果では、全域に渡って15~25%の高出力化が期待されるということです。
ターボキットを自分で取り付けたライダーたちの動画なども数多く公表されていますので、参考にしながら自分でもボルトオンターボに挑戦してみるのも悪くないかもしれません。
1万3,000円程度のターボキットも市販されていますので、高い費用をかけずにボルトオンターボを楽しむことができます。