後付けカウルのメリット
カウル(cowl)というのは、走行風を整流する目的で付けるパーツのことで、「フェアリング」または「カウリング」と呼ばれることもあります。
カウルには空気抵抗を減らす効果がありますので、スピードを出しやすくなるというメリットがあります。
また、ライダーの体に風が直接当たるのを防いでくれるため、体温の低下や疲労なども大幅に軽減することができます。
バイクのカウルには、「フルカウル」「ハーフカウル」「ビキニカウル」の3種類があり、フルカウルはバイク全体を覆うサイズのため、長時間走っていても風によるダメージを最低限に抑えることができます。
ハーフカウルというのはハンドルからヘッドにかけてを覆うようにデザインされており、空気抵抗を減らしながらかつスピードも維持できるので、ネイキッドタイプのバイクや競技用バイクによく使用されています。
バイクの中にはカウルがついてない車種もありますので、後付けをすることによって走行を快適にすることも可能です。
カウルを後付けするデメリット
カウルを後付けする際には、できるだけ純正品を選択することが大切です。
車体に合っていないカウルを後付けしてしまうと、見た目が不自然なだけではなくて、走行に支障をきたしてしまうことすら考えられます。
既製品のカウルの場合には、持っているバイクの規格に適合せず、最悪の場合取り付けができないこともあります。
カウルを取り付ける際の注意点
カウルを後付けしたいけれど、車検に通るかどうかが心配というライダーは多いはずです。
規定に沿って正しく取り付けてあれば、ロケットカウルでも車検には通りますので心配は要りません。
ロケットカウルは丸みのあるデザインが特徴で、以前は暴走族が好んでロケットカウルを装着していたことから、なんとなく車検に通りにくいような気がしますが、そんなことはありません。
カウルの設置方法は簡単なので自分でも取り付けることができますが、注意点をよく守るようにしましょう。
まず、強く締め付けるとカウルが割れてしまう恐れがありますので、トルクレンチを使って締めすぎを予防するのがポイントです。
カウルのないバイクの場合には、ライトを取り外してからカウルを設置しなければならないので、自信のない人はバイクショップでやってもらう方がいいかもしれません。
カウルの着脱をプロにやってもらった場合の費用は、500〜5,000円が目安です。
カウルにはカウルウインカーやカウルミラーといった付属パーツもありますので、必要に応じて一緒に付けるといいでしょう。
最初からバイクについていたカウルが傷ついたり割れてしまったりした場合には、専門店に修理を依頼するのがおすすめです。