ウォーターポンププライヤーの使い方

工具

ウォーターポンププライヤーの用途

ウォーターポンププライヤーとは、主に配管工事に使用される工具です。
水道工事で頻繁に用いられることから「ウォーターポンププライヤー」という名称がついていますが、他にも電気工事などでも用いられる場面が多くあります。
バイクや自動車のDIYでは電装関連を多く使用するため、ウォーターポンププライヤーを常備しておくと大変便利です。

具体的にはロックナットやカップリングの締め付けをするときに使う工具で、細かい電線を挟んで使うこともあります。
見た目の形状としてはものを挟み込む二本の金具が組合されているのですが、組み合わせ部分が平行に移動して、締め付ける径の大きさによってサイズを変えることができるのが特徴です。
ちなみにプライヤー(Pliers)という単語は「ペンチ」という意味ですが、英語ではペンチだけでなく何かを挟み込むときに使う工具を全般的にそのように呼んでいます。

日本語では「アンギラ」と呼ぶこともある工具ですが、これは工具メーカーのロブテックスの製品として商標登録されている「アンギラス」という工具からきています。
別の工具メーカーでは「コブラ」や「アリゲーター」といった形状から連想する名称を商標登録していますが、基本的にはどれも同じ用途の工具です。
水道工事で多く使用される理由も、この締め付けをするときの径を自由に変えることができるからで、締め付けをしたい配管の種類に応じて一つの工具で柔軟に対応ができます。

一般的なウォーターポンププライヤーでは、径の大きさを5段階で調節をすることができます。
似た用途の工具としてモンキーレンチというものがありますが、そちらは径の大きさを変えるためにねじを開閉して細かく調整が必要であり、大きさをピッタリ合わせるのが難しいという欠点があります。

見た目としては無骨なように見えるウォーターポンププライヤーですが、実際に使用してみると締め付けをする時に力を入れやすく、また感覚的に調節できることから現場では大変に重宝をします。

特に自動車やバイクのDIYでは微妙な角度から締め付けをしなければいけない場面が多いので、斜めから作業をする時にもきちんと力を入れやすい点がメリットです。

使用時の注意点

ウォーターポンププライヤーは比較的新しく登場した工具であることから、便利さに対してあまり詳しく使い方が知られていないということもあります。
また独特の形状をしているので、使い慣れるまで少し時間が必要です。

どのメーカーを使うか迷うところですが、極端に安いものでもない限りはどれも便利に使うことができるのではないかと思います。
最初のうちはどう使ってよいかわからないと思いますので、各工具メーカーの公式サイトなどで動画を確認しておきましょう。